保護者のための進学ガイドブック(P02 進学)

北海道から進学
総合人間科学部 心理学科

M.S.さん

総合人間科学部心理学科
出身地:北海道

(1)地元の大学ではなく上智大学に進学しようと思った最初のきっかけは何でしたか?

 「地元に大学が全然ない!」がきっかけで、上智大学に進学しようとしたのは私が学びたい学問を学んでいる教授がいたからでした。心理学を学ぶ高校教員に憧れを抱き、心理学を専門に学べる大学を探していたのですが、釧路市には大学が少なく、心理学科を有する大学がありませんでした。そのため、地元の大学以外を志望しようと思いました。そこで、自分が学びたい心理学を絞り、調べていたところ、上智大学に教授がいらっしゃるということで選びました。

(2)地元の大学と比べて上智大学のどこに魅力を感じましたか?

 さまざまな文化に触れられること、そして、自分の学びたい種類の心理学はもちろん、心理学を全般的にも学べることです。まず、文化について、上智大学はダイバーシティが謳われていると思います。正直、地元にいるときは、外国籍の友人や、留学生とほぼ交流がありませんでした。そのため、自分とは異なる文化の中で生きてきた人との交流に憧れがありました。実際、大学一年生のときは、英語の講義や第二外国語の講義が必修科目だったので、言語について熱心に勉強できましたし、留学生の方の日本語の講義のお手伝いにも行ったことがあって、そのときに交流できたことなどもあり、すごく満足しています。また、心理学に関しては、勿論自分の学びたい種類の心理学を学びたい気持ちが強かったのはそうなのですが、心理学という学問全般についても理解を深めたいと思っていたので、臨床と実験の両方を学ぶことのできる上智大学の心理学科がすごく魅力的でした。

(3)地元を離れる不安よりも、上智大学(東京)に行きたい気持ちが強くなった「決め手の瞬間」は何ですか?

 正直、地元を離れる不安はあまりなかったです。しいて言えば、もっと知らない私に出会いたいと思ったことが決め手といえるかもしれません。そのまま地元で就職しようと思って高校に進学したはずが、ひょんな出会いから大学を目指し、大嫌いな勉強に向き合うようになって、しかも学びたい学問なんていうことを語りだしている。そんな私に、わたし自身が一番わくわくしていました。このわくわくする気持ちが、私を東京まで導いてくれたのだと思います。

(4)実際に入学してみて、当時の「選んだ理由」が正しかったと感じる具体的な場面は何ですか?

 心理学全般を学ぶ中で感じる、教授の方々の存在です。心理学をいろいろ学べそう!と思って入った過去の私に一言いうなれば、「あなたの選択は間違えてないよ!!!」です。三年生になるまで多種多様な心理学を、多種多様な教授から学んできました。それは、心理学科という分野の中だけでなく、私が私として生きる中で大切な視点を与えてくれる、あたたかな知識たちであり、教授が手渡してくれた未来へのバトンでもあると思っています。そして、その講義の中で、例えば、授業で「この部分の意味が伝わりにくくて、もう少し説明が欲しいような気がします」と言うと、教授の方々の方がたくさんのことを勉強されてきているにも関わらず、「確かにそうですね。Sさんはどうしたら良いと思いますか?」と言ってくださる教授たちがいることは本当にうれしく、恵まれていることだとつくづく思います。教授は“教授”という名前がついているため、その立場に溺れてしまうことがあってもおかしくないと思うのですが、そういったことが全くないです。学生として、というよりも一人の人間として、私たちの意見を聞いてくださいます。皆さんは、人生の中で出会って良かったと思える人がいますか?私は、大学に入ってから、何人もの教授の方々にそう思っています。そう思えるのは簡単なことではなく、そのような出会いに恵まれることもあまりないと思っていたのですが、今はこんなに誇れる教授の方の元で学習できていることを、本当にうれしく思っています。

(5)上智大学に進学したことで、自分の可能性が広がったと感じる経験があれば教えてください。

 上智大学に進学して自分の可能性が広がったと感じたのは、役割は最初から決まっているものではないと思った経験です。入学以前の私は、人前に立って進行したり、企画を主導したりすることは自分には向いていないと思い込んでいました。しかし、現在所属している上智大学内の団体での活動を通して、経験の有無よりも「やってみたい」という気持ちを尊重し、挑戦を許してくれる環境があることを知りました。様々なバックグラウンドを持つ友人と意見を交わしながら場を進める中で、前に立つことは強く引っ張ることだけではなく、対話をつなぎ、誰かの新しい居場所をつくることでもあると気づきました。この経験から、自分は支える立場としても場に関わることができるのだと知り、これまで想像していなかった形で人や企画に関われる可能性を感じるようになりました。

(6)今、進学を迷う保護者に「上智大学で学ぶ価値」をひと言で説明するとしたら、何と言いますか?

 “ひと”です。なんとなくずっと、私は私の人生を不安に思っていました。でも、それは幻だったのだと、上智大学でともに学び、傍にいてくれる友人や教授が教えてくれます。心理学の統計が苦手な私に、何度聞いても親身になって教えてくれる友人。私の小さな疑問に時間を割いてともに考えてくれる教授。イベント企画・運営の団体で、あなたと一緒にイベントを企画・運営できて本当に良かったと伝えてくれる友人。挙げても挙げきれない、私の人生を動かしてくれた、ともに歩んでくれた、“ひと”の姿が、上智大学のいたるところに蘇ります。分からない、というのが怖かった私が、「分からない!」とhelpを出せるようになったのは、上智大学での“失敗しても良い学び”があったからだと心から思っています。心理学科の教授の方々は、一年生の頃から、「どんな質問も尊いのでぜひしてください」と何度もおっしゃってくれました。そしてそれをきちんと行ってくれます。だからこそ、間違ったり、わからなかったりするのは悪いことじゃないのだなあ、と体に染み込んできたのだと思っています。

 

【保護者の方より】ご子息、ご息女の上智大学への進学についてどう感じていますか?

 とても嬉しく思っています。高校1年生のころ、ある先生との出会いをきっかけにして、北海道釧路市という地方の街から、東京の上智大学に進学を決めた娘。娘の努力は親の私が心配になるほどだったと記憶しています。塾に毎日通い、休みの日も図書館などに足を運んで勉強する姿をただ見守った毎日。弱音を吐くこともありましたが、それでも投げ出すことはなかった姿を今でも思い出します。上智大学の進学が決まったと電話が入ったときは、本当に胸がいっぱいで、言葉にならないほどの喜びを感じました。今も、東京という地でこれからの迷いや心配をも自分で選び、努力する姿を誇りに思っておりますし、応援する気持ちです。

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