保護者のための進学ガイドブック(P08 住まい・暮らし)

岡山県から進学
総合人間科学部 社会学科

S.M.さん

総合人間科学部 社会学科
出身地:岡山県

(1)住まいを決める際に重視したポイントは何ですか?

 私が住まいを決める際に重視したポイントは居住地周辺の利便性です。そもそも私が一人暮らしを選択している理由は自宅から大学へ通学することが距離的に非現実的だったからです。したがって、上智大学への進学が決定した時点で一人暮らしをせざるを得ない状況でした。その際に、初めての一人暮らしかつ東京での生活ということで保護者は心配を隠しきれていませんでした。特に、買い物や病院、通学などこれまで保護者のサポートが必要だった事柄を一人で行わなければならないということに強い不安を抱いていました。そこで、病院や食料品店、公共交通機関等が揃っており、それらにすぐアクセスできるような住まいがないかということを重視しました。

(2)寮または一人暮らしにしてよかったことは何ですか?

 一人暮らし開始以前と比較して、主体性と自律性が鍛えられることです。セルフマネジメントの概念の重要な要素でもある主体性と自律性は、社会に出て、より独立した生活をするために重要な能力だと思います。一人暮らしの生活は、多くの場合において常に自分自身で行動することが必要です。家事全般に加えて課題やアルバイトなど、保護者のような自身を保護・監督する他者がいないため、全て自分自身を管理し、タスクを完遂しなければいけません。しかし、アルバイトのしすぎで体調を崩すなど様々な失態を犯し、その難しさを日々痛感しています。その過程で、常に主体性と自律性を鍛えられるため、大学生のうちに一人暮らしを経験することは非常に価値あることだと感じています。

(3)実家を離れて暮らし始めた当初、不安に感じていたことは何でしたか?

 私の場合は不安に感じていたことは特にありませんでした。この理由を振り返ってみると、上京するまでの期間に家事や実際の通学の経験を積むなど、実家を離れて暮らしても不安を感じないように日頃から生活面の訓練をしていたからだと思います。

(4)困ったとき、相談できる人や場所はありますか?

 はい、あります。私の場合は最も身近な存在として大学からできた友人達が該当します。上智大学に通い始めて、上智大学の教育理念である「他者のために他者とともに」を体現する学生が非常に多いことに感銘を受けました。私は良い友人達に恵まれていると日々感じています。

(5)一人暮らし/寮生活を始めてみて、「思っていたより大丈夫だった」と感じた点はありますか?

 東京の治安は悪く、犯罪や悪質な何かに巻き込まれてしまうのではないかと心配していた点は、「思っていたより大丈夫だった」と感じています。東京に暮らし始めて1年程度ですが、東京都出身の友人や先輩などからのお話で東京について理解を深める中で、その地域の治安の良し悪しに検討がつくようになりました。予測不可能な時代と大勢の人々が暮らす東京において一概には言えませんが、前述したような心配を回避することは可能であると感じました。

(6)実際に一人暮らし(寮生活)を経験してみて、今どう感じていますか?

 一人暮らしを始めてから一年目が経過しようとする今、私は、一人暮らしをして良かったと感じています。当然のことながら、一人暮らしは、実家で暮らしていた時と比較して、負担が大きいことは明確です。しかし、長期的に人生を考えれば、多くの人にとってその負担はいずれかの時点で経験することになります。大学生のうちにその負担に慣れ、負担の中で自己研鑽や趣味の時間を捻出する能力を身につけられると将来的に苦労が減ると思います。その点で、一人暮らしをしていることに満足しています。

(7)同じように地方から来る後輩に、伝えたいことはありますか?

 東京での生活は、膨大な選択肢の中から選択するという行為を日常の様々な場面で繰り返す必要があります。私は、上京してきた学生が東京での生活に疲弊する原因の1つはこれにあると考えています。そこで、一人暮らしを始まる前もそれからも、自分の軸を持って暮らして頂きたいと願っております。例えば、住まい探しに当てはめてお伝えします。東京では、お金を払えばいくらでも住みやすい場所を追求することが可能です。しかし、地方から上京してくる方の中には予算が限られている方もいらっしゃると思います。その時に、同様の予算でも莫大な選択肢のある場所が東京です。その選択肢の中から最も良い選択をするためには、あなた自身の軸である譲れない何かを含むものを選択することが最適でしょう。人任せにすることで、自身の望んでいない暮らしをせざるを得ないリスクが発生してしまいます。これは、大学生活が始まってからも同様です。大学生活という貴重な時間をあなたの思い描く目標に到達するための糧にするために、膨大な選択肢に惑わされず、あなた自身の軸を大切にして選択肢の中から最適なものを取捨選択できるようにしてください。

【保護者の方より】ご子息、ご息女の上智大学への進学についてどう感じていますか?

 SNSが発達しているとはいえ、直接様子を確認できないため、不安要素は大きいです。そのため、定期的に東京での暮らしぶりを写真等で見せてもらっています。実際に元気に暮らしている姿を写真や映像で見られるときは、少し安心感があります。しかし、全く心配していない点もあります。それは、友人や交友関係です。大学生になってから、大学の友達と遊びに行ってきたことやバイトの先輩のお話をしてくれます。これまでも良好な交友関係を築いていたため、特に心配はしておりません。心配もありつつも、このように日々、勉学と遊びを謳歌している様子をよく聞くので、総合的に見たら大学に通わせて良かったと思っております。これからも、遠方からではありますが、卒業まで応援できればと思っております。

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